昨日の記事で、観測者の慣性系Aと、等加速度運動する物体の慣性系A'との座標変換の式を導きました。
(式1)
(式2)
系Aから見た物体の軌道は、
です。(時刻 で位置 としました)
加速度運動する物体は、次々に慣性系を乗り継いでいきます。
系Aから見た物体が にあるときに物体がいる慣性系がA'です。
式1、式2に、系Aでの物体の座標自体 を入れると、系A'での物体の座標 が求まります。
時刻の座標は、式1に 、 を代入し、
です。
位置の座標は、式2に 、 を代入し、
です。
物体の軌道の式を変形します。
だけを左辺に残し、
両辺に を掛け、
です。
これを使って、
です。
まとめると、物体を見ている観測者がいる慣性系Aでの物体の座標 を、物体が「いま」いる慣性系での座標で見ると、 は、
、
となりました。(奇妙な結果? つづく)