観測者から離れていく物体での時間がどう見えるか、グラフで考える4回目、昨日の記事のつづきですです。
等加速度で離れていく物体の軌道を 、物体の速度を としています。
は観測者から見た物体の位置、 は観測者の時刻、 は物体自体の加速度、 は観測者から見た物体の速度です。
前回の記事で、観測者から見た物体での経過時間は 倍になることがわかりました。(特殊相対性理論による時間の伸びの効果を加味しています)
(式1)
式1を観測者から見た物体の位置で表してみます。
時刻 のときの物体の位置 は、
両辺に を掛けて、
の項を右辺に移して、
です。
これを式1に当てはめます。
です。
が大きくなる(物体が遠くなる)につれ、観測者から見た物体の時間 はどんどん伸び、ほとんど進まなくなっていきます。