2階建てロケットに乗る(4)
等加速度 で宇宙を旅する2階建てロケット。
1階と2階の距離を とすると、1階の乗務員Aが時刻 のときに出した光信号が2階の乗務員Bに届く時刻 は、
(式1)
でした。(注意:居残りAの視点から見た時刻です)
今回は、具体的な数値を入れてみましょう。
光速度が1となる単位系での加速度 、時間 と、われわれが日常使う単位系での加速度 、 とは、光速度をとすると、
、
の関係にあります。
これを式1に代入して、
です。
加速度 を地上の重力加速度(約)程度とします。
光速度 は、約 です。
は、 です。
ロケットが超大型で1階・2階の差が メートルであったとしても、
となりますから、
(式2)
です。
ですから、 です。
これくらいの加速度の大きさなら、ロケットの1階から2階へ光信号が届くのにかかる時間は、単に、1階・2階の差を光速度で割った時間になるのですね。(つづく)