柵(しがらみ)なき重力論

自由に重力論を展開します。

三つの視点・観測者

物理量でが出てきたときには、誰から見た量なのか、誰が測った量なのかが、とても重要です。

三つの視点があります。

 

(1)宇宙全体を同時に見渡せる視点

いわゆる宇宙の神の視点です。

そういう視点は実施にはありません。(観測者が光速度で移動しなければ)

そういう視点からいろいろな量が測れる・観測できるという幻想が、様々なパラドクスを招きます。

 

(2)系全体を見渡せる視点

同じ系内でも、異なる地点にいる観測者が測った量は、一致する場合と一致しない場合があります。

ある観測者が測った量(その情報)を他の観測者に伝えるには、時間(観測者間の距離÷光速度)がかかるからです。

その時間で、測っている量が変化しない場合(例えば等速度で運動している物体の速度)は、二人の観測者で一致します。
量が変化する場合(例えば加速度運動している物体の速度)は一致しません。

特に、
 ①系自体が加速度系である場合
 ②ある観測者が見た物理現象が他の観測者からは見えない場合
には注意が必要です。

光速度が変化する」という話を聞いたときには、この注意を思い出してください。

 

(3)ひとつの観測者の視点

測った量は無矛盾です。

観測者の運動に注意してくださいね。

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