速度v(t)に注意
相対性理論の解説書や、このブログもそうですが、物体の速度についての計算がよく出てきます。
この速度についての注意点をいくつか。
(1)光速度を1とする単位系を使っていることがある
光速度を1とする単位系を使っています。
速度は、光速度が基準値になります。
速度=1は光速度、速度=0.5は光速度の50%の速度のことです。
(2)誰かが測った量である
速度が出てきたら、誰(観測者)が測った速度なのか、誰から見た速度なのかを意識することが大事です。
誰が観測者なのかをあいまいにして話を続けると迷宮に入ってしまいます。(速度に限らず、すべての量について)
(3)ある時刻で測った量である
特に と書かれている場合には、観測者が、観測者にとっての時刻 で測った速度です。
観測者の視点も刻々変わります。
(4) が定数でも等速度運動でないことがある
物体の速度 が定数であらわされていても、その物体が等速度運動をしているとは限りません。観測者が加速運動をしているかもしれないからです。