時間は互いに伸びている
地上の重力加速度と同じ程度の加速度で飛んでいく深宇宙探査機について。
「深宇宙探査機に追いつけない光」の記事では、「出発の1年後には地球からの指令が深宇宙探査機に届かなくなる」と書きました。
これは、逆に言えば、出発時点から1年後までに地球から出される指令を、深宇宙探査機は無限時間かけて受け取るということです。
また、「深宇宙探査機は耐用年数でどこまで行ける」の記事では、「深宇宙探査機では10年しか経っていないのに、地球では1万年経っている」と書きました。
「深宇宙探査機が10年かけて送ってくる信号を、地球では1万年かけて受信する」のです。
地球と深宇宙探査機とは、互いに相手の時間が伸びているように見えるのですね。