深宇宙探査機を見送る(4)
一定加速度 で宇宙の果てまで旅をする深宇宙探査機について、連続して書いています。
地球から見た深宇宙探査機の速度 は、
(式1)
となることがわかりました。
では、地球から見た深宇宙探査機の位置 はどうなるでしょうか。
式1を積分すればよいですね。
速度 の式を求めたときと同じく、置換積分を使います。
双曲線関数(の微積分)を使うので、公式を準備しておきます。
(公式1)
(公式2)
(公式3)
を
、 (置換1)
と置きます。
は
(置換2。公式2を適用)
となります
式1は、
(置換1を適用)
(公式1を適用)
(置換2を適用)
(公式3を適用。Cは積分定数)
(公式1を適用)
(置換1を適用。 にもどします)
となります。
積分定数は、時刻 のときに深宇宙探査機が地球を出発し、そのときの位置 をゼロとすると、 となります。
まとめると、
(式2)
です。
位置 と時刻 との関係をグラフで理解するため、式2を変形して、
左辺の を と置いて、
両辺を2乗して、
右辺第2項を左辺に移行して、
係数を整理して、
置換をもとに戻して、
です。
これは、双曲線ですね。(つづく)