時間は連続・不連続?
「連続」という言葉で何を思い浮かべますか。
「連続ドラマ」?
「連続殺人」?
でもそれは、数学でいう「連続」とは違います。
日本語の連続にはふたつの意味があります。
英語で言うと「continuous」と「serial」です。
数学の「連続」は「continuous」。
どんなに近い2点をとっても、その間に少なくとももう1点があります。
「連続殺人」は、名前のABC順に殺されたり、毎週水曜日に殺されたりしますが、数学的な「連続殺人」があったら怖いですね。
一瞬で地球上全員(犯人を除き)殺されてしまいます。
数学では「serial」はとびとびの点であり「不連続」です。
さて、時間は連続でしょうか、不連続でしょうか。
時間を測る計器である時計には、アナログ、デジタルという別があります。
アナログ時計、特に機械式のアナログ時計の魅力は、針がヌ~ッと回るところですね。
高級時計ほど滑らかに回ります。
ところが、クオーツ腕時計が出はじめでまだ高級だったころ(1970年~)には、コチコチと秒針がステップするほうがカッコイイと思われていました。
なお、機械式腕時計でありながら秒針が秒毎にコチコチ進む機構は、スイスの独立時計職人によって、18世紀に発明されていたようです。
ロレックスも1950年代、「トゥルービート」として製品化しています。
われわれの認識は、計測器によって左右されます。
デジタル時計が日常であるいま、「時間は不連続」と言っても、奇異に感じる人は少ないかもしれません。
でも、相対性理論では困るのです。
時間軸の変換、特に回転ができなくなってしまうので。
どうしましょう。
はやく時空間を量子化してほしいものです。