おなじみの「回転する円周の縮み」(3)
「回転する円周の縮み」の3回目です。
1回目で、接線方向の速度と円周の長さの関係を求めました。
2回目では、角速度と接線方向の速度の関係を求めました。
今回は、それらを合わせて、角速度と円周の長さの関係を考えてみたいと思います。
止まっている円盤の円周の長さ は、円盤の半径を として、
です。
円盤の外の観測者から見て、接線方向の速度が で動いている円周の長さ は、
(式1)
でした。
また、円周が1周するのにかかる時間 は
(式2)
でした。(以上、「回転する円周の縮み」の1回目から)
一方、角速度 と円周の接線方向の速度との関係は、
(式3)
でした。(「回転する円周の縮み」の2回目から)
式1、2と式3を合わせましょう。
まず、 を計算します。
です。
式1に代入して、
です。
また、式2に代入して、
です。
さて、円周の接線方向の速度は、
でした。
角速度 、半径 が大きくなるにつれて速度も増しますが、 ですので、速度は1(光速度)を超えません。