加速度運動の非相対論的近似
いままで、加速度運動する物体の速度や位置、加速度運動する観測者から見た物体の速度や位置を求めました。
等加速度 で運動する物体の速度と位置は、
(式1)
(式2)
加速度運動する観測者から見た物体の速度と位置は、
(式3)
(式4)
でした。
これらについて、非相対論的な極限でニュートン力学と一致するか確認してみます。
まず式1です。
として の2乗の項を無視(ゼロと)します。
となり、ニュートン力学と一致しました。
次に式2です。
平方根の中にある の2乗の項を無視してしまうと、
となってしまいます。
テーラー展開で平方根を外してから、2乗の項を無視します。
のテーラー展開は、
ですので、2乗の項までを式2に適用して、
となり、ニュートン力学と一致しました。
つづいて式3です。
のテーラー展開は、
ですので、式3に適用(3乗の項以降を無視)して、
となり、ニュートン力学と一致しました。
式4です。
のテーラー展開は、
ですので、式4に2乗の項までを適用して、
(式4’)
です。
また のテーラー展開は、
ですので、この2乗の項以降を無視して式4’に適用して、
となり、ニュートン力学と一致しました。