柵(しがらみ)なき重力論

自由に重力論を展開します。

「相対性理論は間違っている」に出会ったら(2)

昨日の記事につづき、「相対性理論は間違っている」に出会ったときの対処法の2回目です。
特殊相対性理論が間違っている」に出会ったとき、どうすればよいでしょう。

 

(2)「特殊相対性理論が間違っている」場合

①「光の速度は不変じゃない」

光の速度は不変です。

1983年から、メートルの定義が「1秒の299,792,458 分の1の時間に光が真空中を伝わる長さ」となっています。

つまり光の速度がメートルの定義に使われているのです。
なぜ、光の速度がメートルの定義に使われているか。
それは、光の速度が誰が測っても同じだからです。

光の速度が不変でなかったら、あちこちで1メートルの長さが違ってきます。

「光の速度は不変じゃない」は、スルーしたほうがよいでしょう。

(ついでですが「光速度は10進9桁しか精度がないから~」もスルーしたほうがよいです。精度ではなく、そう定義された定数ですので)

 

②「時間は伸びたりしない」、「長さは縮んだりしない」

こっちから見てあっちの時間時間は伸びます、こっちから見てあっちの長さは縮みます。

自分の時間が伸びたり、自分の長さが縮むわけではありません。
「自分の時間は伸びたりしない」、「自分の長さは縮んだりしない」というのは正しいです。

われわれの時空間がミンコフスキー空間であるということを受け入れれば、時間の伸び、長さの縮みは、必然の結論です。

また、光速度が不変であることを説明するには、われわれの時空間がミンコフスキー空間であるとするのが最もエレガントです。

光速度は不変」を受け入れながら、「時間は伸びたりしない」、「長さは縮んだりしない」という主張は、スルーしたほうがよいでしょう。

 

③「時間が伸びたり、長さが縮んだりするとパラドックス(矛盾)が発生する」

パラドックスと考えてしまう原因は、
・時間の伸びだけを考えて長さの縮みを考えていない。(またはその逆)
・観測者の視点不明瞭、またはあちこちの視点をごちゃまぜにしている。
・同時にすべてが見渡せる宇宙の神の視点で見ている。
・非対称の視点を対象と考えている。
などです。

パラドックスの解決は特殊相対性理論の理解につながりますので、そのような主張を読むのもいでしょう。

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